Sonny Rollins / The Standard (1965) (Full Album)
Sonny Rollins氏(ss,ts,1930~,N.Y.C.生れ)テナーの巨人, 92歳。
申し遅れたが、しばらく前に第一線奏者からは身を引かれた。只、
jazz音楽家を目指す若者には、真摯なアドバイスを続けている。
来日公演は多数回に及ぶ、ヨガ呼吸法を現在まで実践し続けている。
氏は仏教を含む東洋思想全般に造詣が深い、インドにも修行に赴き、
私の家の菩提寺である、横浜の * 總持寺に立ち寄られたことも・・・
Bob Cranshaw氏(b) (tracks: A1 to A5, B2 to B5)
David Izenzon氏(b) (tracks: B1)
(b)(Pizzicato) Teddy Smith氏 (tracks: B1)
Mickey Roker氏は(ds) (tracks: A1 to A5, B2 to B5)
Stu Martin氏(ds) (tracks: B1)
Jim Hall氏(g) (tracks: A3, B1, B3, B5)
Herbie Hancock氏(pf)(tracks: A4, B1, B4)
A1 Autumn Nocturne 0:00 A2 Night And Day 3:03
A3 Love Letters 6:22 A4 My One And Only Love 9:51
A5 Three Little Words 15:50
B1 Trav'lin' Light 18:05 B2 I'll Be Seeing You 22:16
B3 My Ship 23:53 B4 It Could Happen To You 28:04
B5 Long Ago (And Far Away) 32:20
ジャズに精通した人にとって、たまらない曲ばかり。3/12掲載
分かりやすく、かつ誤解を恐れずに説明すると、ポップス音楽は直木賞文学、ジャズ演奏は芥川賞文学的な意味合いが少しくある。ジャズでは序盤と終章近くに、人口に膾炙(かいしゃ)したメロディラインを披露する事が通例だが、中盤では奏者それぞれが俺はこの曲をこのように理解したぜ、または俺ならこう表現したいなどと、蓄積してきた各人の技術を自由に飛翔させ、予定調和ではない、インプロバイズ(即興的)な表出がなされる。同じ曲を比較して聴くと、理解が深まる。
曹洞(そうとう)宗の寺院="" 總持寺(開祖="" 瑩山禅師)="" 永平寺(開祖="" 道元禅師:1200~1253)⇒="" 鎌倉に多い、臨済禅寺とは異なり、公案(思案の課題)を抱えこまずに、只管打坐(しかんたざ)、ひたすらに坐禅し、行住坐臥(日常生活の作法)を重んずる。ちなみに道元禅師は、鎌倉時代に実の娘さんを何人か天皇家に嫁がせた、内大臣、源(久我)通親(みちちか)公の(嫡男ではないが)、実子とされる。禅師の代表作「正法眼蔵」は、個人見解だが、ハイデッガー氏の実存哲学書="" 「有と時」="" を凌駕する内容だと思う。そこで、道元禅師(承陽大師)の短歌を二首紹介する。①春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 冷(すず)しかりけり →何気なく四季の風光を詠みこんでいるようでいて 厳しく、確かな修業を積まれたお方の透徹な視点や感慨、境地が感じとれる。②花は愛惜(*あいじゃく)に散り 草は棄嫌(きけん)におふるのみなり→人間にとってとりあえず良さげに思える、健康、お金、恋人、平和、名誉は失いやすく、反面、病気、借金、事故、争い、悲恋など困りごとは頻発するなぁ的ストレートな解釈では60点程の評価と思う。実際のところは対立する二つの境涯をアウフヘーベンした心境の歌と理解すべき。奇跡や予言を声高に叫ぶよりは素敵で、世の実相を捉えた深みを感じる。禅師曰く、四歳の女流と言えども、語る内容が真実ならば彼女に従うだろう、さらに「放(はな)てば手に充(み)てり」と発言なさったり、思考回路のなんとも柔軟で明晰な、800年前のお祖師さまだ。
*「あいせき」読みもある、栄西に「えいさい・ようさい」読みがあるように。
申し遅れたが、しばらく前に第一線奏者からは身を引かれた。只、
jazz音楽家を目指す若者には、真摯なアドバイスを続けている。
来日公演は多数回に及ぶ、ヨガ呼吸法を現在まで実践し続けている。
氏は仏教を含む東洋思想全般に造詣が深い、インドにも修行に赴き、
私の家の菩提寺である、横浜の * 總持寺に立ち寄られたことも・・・
Bob Cranshaw氏(b) (tracks: A1 to A5, B2 to B5)
David Izenzon氏(b) (tracks: B1)
(b)(Pizzicato) Teddy Smith氏 (tracks: B1)
Mickey Roker氏は(ds) (tracks: A1 to A5, B2 to B5)
Stu Martin氏(ds) (tracks: B1)
Jim Hall氏(g) (tracks: A3, B1, B3, B5)
Herbie Hancock氏(pf)(tracks: A4, B1, B4)
A1 Autumn Nocturne 0:00 A2 Night And Day 3:03
A3 Love Letters 6:22 A4 My One And Only Love 9:51
A5 Three Little Words 15:50
B1 Trav'lin' Light 18:05 B2 I'll Be Seeing You 22:16
B3 My Ship 23:53 B4 It Could Happen To You 28:04
B5 Long Ago (And Far Away) 32:20
ジャズに精通した人にとって、たまらない曲ばかり。3/12掲載
分かりやすく、かつ誤解を恐れずに説明すると、ポップス音楽は直木賞文学、ジャズ演奏は芥川賞文学的な意味合いが少しくある。ジャズでは序盤と終章近くに、人口に膾炙(かいしゃ)したメロディラインを披露する事が通例だが、中盤では奏者それぞれが俺はこの曲をこのように理解したぜ、または俺ならこう表現したいなどと、蓄積してきた各人の技術を自由に飛翔させ、予定調和ではない、インプロバイズ(即興的)な表出がなされる。同じ曲を比較して聴くと、理解が深まる。
曹洞(そうとう)宗の寺院="" 總持寺(開祖="" 瑩山禅師)="" 永平寺(開祖="" 道元禅師:1200~1253)⇒="" 鎌倉に多い、臨済禅寺とは異なり、公案(思案の課題)を抱えこまずに、只管打坐(しかんたざ)、ひたすらに坐禅し、行住坐臥(日常生活の作法)を重んずる。ちなみに道元禅師は、鎌倉時代に実の娘さんを何人か天皇家に嫁がせた、内大臣、源(久我)通親(みちちか)公の(嫡男ではないが)、実子とされる。禅師の代表作「正法眼蔵」は、個人見解だが、ハイデッガー氏の実存哲学書="" 「有と時」="" を凌駕する内容だと思う。そこで、道元禅師(承陽大師)の短歌を二首紹介する。①春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 冷(すず)しかりけり →何気なく四季の風光を詠みこんでいるようでいて 厳しく、確かな修業を積まれたお方の透徹な視点や感慨、境地が感じとれる。②花は愛惜(*あいじゃく)に散り 草は棄嫌(きけん)におふるのみなり→人間にとってとりあえず良さげに思える、健康、お金、恋人、平和、名誉は失いやすく、反面、病気、借金、事故、争い、悲恋など困りごとは頻発するなぁ的ストレートな解釈では60点程の評価と思う。実際のところは対立する二つの境涯をアウフヘーベンした心境の歌と理解すべき。奇跡や予言を声高に叫ぶよりは素敵で、世の実相を捉えた深みを感じる。禅師曰く、四歳の女流と言えども、語る内容が真実ならば彼女に従うだろう、さらに「放(はな)てば手に充(み)てり」と発言なさったり、思考回路のなんとも柔軟で明晰な、800年前のお祖師さまだ。
*「あいせき」読みもある、栄西に「えいさい・ようさい」読みがあるように。